物書き練習帳

ここにある内容は、所属する組織とは一切関係ありません。

大学生活をやり直したい

ゆーたすです。いよいよ明日、仕事始めですね。お正月はいかがお過ごしでしたか? 私は地元仙台に帰って、親戚と顔を合わせ、両親と一緒に過ごしました。やっぱり実家は安心しますね。

今日は、そんな実家で見たある記事から思ったことを書きます。

大学生活をやり直したくなった

実家でお菓子でも食べながらTwitterを見ていたら、こんな記事に出会いました。
大学新入生へ: 受講生に宛てた本気モードでのメッセージ | Chase Your Dream !

生き甲斐を見出せるような職,あるいは生き甲斐そのものを見出せないまま,これからの大学生活,さらには就職後の人生をも過ごすことになる危険性はあると感じています.

心がざわつきました。

そのまま最後まで読み進めました。ここに書いてあることを読めば読むほど、大学生の時の自分に何か言って聞かせたくなりました。どうして今さらこの記事に出会ってしまったんだろう? できることなら今から大学生活をやり直したい。そう思わずにはいられませんでした。

なぜ、そこまで心が動かされてしまったのでしょうか。今思うと、法学部での生活にその原因があるように思います。そこにつながる受験生活から振り返りたいと思います。

今までの自分

受験生活

地方の自称進学校に入学した私は、朝8時半から夜6時まで学校にいる「9時間授業」を受け、勉強しました。時には放課後に残って宿題を片付けるなんて日もありました。

ですが、私はそのとき何も考えず、意志を持たず、勉強していました。模試で東京大学に行けそうな判定が出たことだし、ちょっと目指してみようか、なんて言っていました。先生方の言われるままにやっただけで、成績はそれなりに保たれていました。

そして、2012年4月。私は東京大学文科三類に入学しました。ただ、これは当初希望していた科類ではありませんでした。私は、文科一類に入りたかったのです。ですが、数学の点数が伸びず、文科三類に妥協したのでした。

そもそも文科一類に入りたかったのは、もともと理科系に興味のあった私が数学で伸び悩んでやむなく文科系を選択し、文科系の中で興味の持てそうなものは法律だったからです。

何はともあれ、これで希望の東京に行けるかと思うと、心はうきうき、声もうわずる、なんて具合でした。

大学生活

前期――教養学部時代

東京大学には、進学振り分けという制度があります(当時。現在は進学選択)。これは、大学入学時は全員が教養学部に入り、法学部や理学部といった学部は大学2年生で決める、という制度です。だからこそ、私は文科一類をあきらめて文科三類で妥協したのでした。入学してから進学振り分けで法学部に行けばいいじゃないか、というわけです。

進学振り分けでは、大学入学後1年半で取得した単位の成績の平均点の順に学部の枠が割り当てられます。いうなれば、もう一度「学部」に対して受験するようなものでしょう。人気の学部は必要になる平均点が高く、そこを志望する人々はとても勉強熱心に学びます。

文科三類から法学部へ進学するのにも、高い平均点が求められます。実は、文科一類から法学部へ進学するのははっきり言ってザルで、だいたい全体の平均点が70~75点といわれる中で、60点程度でも進学できたのです。一方、文科三類からでは86点前後必要でした。私も、それを目指して勉強しなければいけません。

ところが、好き勝手に科目を選択し、試験前日にシケプリと呼ばれるまとめノートに目を通し、試験を受ける、というだけで、求められる点数を得ることができてしまいました。科目を難易度や単位の取りやすさなどで選ばず興味のままにとっていたこともあって、「なんだ、今までみたいに何も考えず授業受けて適当にやれば点数とれるじゃん」といった意識のまま、惰性で法学部に進学してしまいました。

後期――法学部時代

惰性で来た法学部での生活。ここでの生活には、最も自分のありさまが色濃く反映されています。

法学部の授業はとても難しいものです。しっかり自ら時間をかけて取り組み、演習しなければ理解できないものばかりでした。でも、授業だけを受けて言われたことだけをやってきたものですから、どんどんわからなくなり、出席もおぼつかなくなりました。

東京大学の法学部は、通称「砂漠」と言われています。人間関係がとても希薄になりやすいのです。授業は出席をとらず、講義を聞かずとも教科書でなんとかなると言われることさえあります。ゼミは半年間のみの開講であり、卒論を出すこともないため、教授陣とのつながりはおろか、学生とのつながりも、自ら動かなければありません。その気になれば週休7日制すら可能ですから。

妥協と適当でここまで来た私は、自分から動かなかった。閉じこもって、やっつけで卒業した。

思えば、自分から動いたものは部活の「選択」だけでした。その部活でも、自分から何かを「創っていく」ということはあまりしていなかった。

理系の研究室での生活は、とても濃密なものだと思います。想像でしかありませんが、教授と同じ部屋で、進捗報告や相談を行いつつ、自分で構成し、これを完成させていくということをやるのだと思います。わからないことがあったら質問をして解決して進めなくてはならないし、目の前のことから逃げることはできません。文系の卒論も同様のものだと思います。

今まで私のやってきたことは、与えられた選択肢の中で選択し、それを言われるがままにこなすことだけでした。就職も、なんとなく好きだなあと思っていることを選んだだけでした。そして今、「何か違う」と感じています。

今後、どうする?

記事との出会い

こんなありさまで、はじめに挙げた記事を社会人1年目のお正月に読みました。最も響いたのは、下記の部分です。長いですが、引用します。

自分が一生をかけて歩むと決めた道を切り開いていくために,大学生として勉強すると決めたのであれば,全力で勉強するほかありません.一生をかける覚悟があるのですから,中途半端な態度にはなりえないでしょう.大志を抱かないと,そういう覚悟ができません.勉強にも仕事にも身が入りません.試験前に詰めこみ,期限前にやっつける.そんなことになってしまい,どうしても努力が長続きしません.

大学生になると人生の可能性が広がると考えている人もいるようですが,必ずしもそうとは言えません.とても広い,何もない部屋で,あなたが椅子に座って壁を見ているとします.大きな壁が目の前に広がっています.それが,あなたの可能性です.両手を顔の左右に添えて,視野を徐々に狭くしてみましょう.見える壁の範囲が小さくなっていきます.つまり,視野が狭くなると,可能性が小さくなるわけです.では,椅子を壁に近づけましょう.どんどん近づけてみて下さい.見える壁の範囲がどんどん小さくなります.椅子の位置は時間です.壁までの距離は,人生に残された時間です.

可能性を広げるためには,視野を広くする必要があります.先に,自分から積極的に生きることで訪れる縁を大切にして欲しいと述べました.きっと,人や本との出会いが人生の可能性を広げてくれることでしょう.そして,時が経てば,自然と可能性が狭まることを自覚しないといけません.

大学生になれば人生の可能性が広がるという考えの甘さがわかるでしょうか.自分と似たような友達とだけ付き合い,享楽のために時間を費やせば,人生の可能性は凄い勢いで小さくなっていきます.このことを自覚するとき,もはや無為に過ごすことはできないと思うのです.

なかでも、

勉強にも仕事にも身が入りません.試験前に詰めこみ,期限前にやっつける.そんなことになってしまい,どうしても努力が長続きしません.

この部分は、 まさに自分の過ごしてきたあり方そのものであり、そのことで人生の可能性をとても小さくしてしまったのだと、心にぐさっと刺さったのです。わざわざ文科三類から法学部に進学しながら、多くの人々と交わることもできずじまいでした。

自分から動くことができなかったのは、大志がないからなのか、別の理由からなのかはわかりませんが、就職して「何か違う」と感じているのは、まさにここで言う大志が私にはないからなのでしょう。

今この遅いタイミングででも、この訓示に触れることができたことは僥倖です。何かに取り組まなくてはいけないことに気づくことができたのですから。

これから何をする?

とはいえ、何をしたらいいのでしょうか。ひとつ決めたのが、本を読むことです。
年齢別の本棚: 心から推奨する書籍 | Chase Your Dream !

記事の執筆者が挙げている、年齢別の課題図書です。本を読むこともろくにしてこなかった私には、そもそも何をしたいか、大志として抱けそうなものは何かを見つけるための材料すらないのだと思います。だからこそここまでこのように来てしまったのかもしれません。

中学生~高校生に勧めたい本
自分の人生について本気になって考える時期ですから,それに相応しい本を読みたいですね.

だそうですので。。。

今から18歳大学1年生の春に戻りたい、といっても無理な相談です。だからといって、もう無理だ、やり直すことはできない、という年でもないと思います。ここからでも、自分のありたい姿を模索したい。そう強く感化されました。

自分の本を読むペースもわかりませんが、まずは

  • 小学生に勧めたい本
  • 中学生〜高校生に勧めたい本

を、1月中に読みます。そしてどんどん下へ読み進めていき、自分の生きるべき道・自分の強みへと近づいていきたいと思います。

また、このブログを通して自己発信を続け、様々な人と関わり合うことができたらさらに幸せなことだと思います。頑張ります。

 

ゆーたす